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シンガポールの新しい保険制度とは?

シンガポールの新保険制度MediShield Life

2015年11月1日からMediShield Lifeがいよいよスタートします。
キャッチコピーはBetter Protection, For All, For Life.

今までは任意加入の保険制度でしたが、皆保険となり一生涯保障されるようになり、以前のMediShieldに比べアップグレード版となります。
以下に主な特徴をリストアップしてみます。
1) 保障内容が以前より手厚くなる。自己負担額が若干減額される。
2) 皆保険制度となる。国民、PR保持者、病気の履歴のある人も現在治療中の人もみな加入。
3) 一生涯の保障。

しかしもちろん制限もあります。
1) 政府系の病院のB2/Cクラス(大まかに言えばエアコンなしの大部屋タイプ)の病室に入院した場合に有効
2) 皆保険制度ということや保障内容の増大のため、保険料の大幅な増額
3) 厳密な入院・手術費用のみ保障対象

なーんだ!あれこれ制限があるじゃないかとお思いでしょう。
しかし、ここは天下のシンガポール政府です。颯爽と矢継ぎ早に何本もの矢を放ちます。
1) 今後4年間、国民全員に段階的保険料を設定する。つまり4年間にわたり政府補助がある。
2) 低~中間層など収入に応じて、保険料を補助する
3) Pioneer Generation(1949年以前の生まれのグループ)への特別補助
4) 正当な理由があり保険料を払えない人への特別補助
以上の手厚い補助を設けて、スムーズな移行を実施しようとしています。また
5) 実際の入院・手術費が発生した場合にも、政府補助が適用される
6) 政府系病院のA/B1クラスや私立病院に入院した場合も一部保険が適用される  

この制度はおおむねシンガポール国民には好意的に受け入れられているようです。昨今のシンガポールの医療費高騰そして高齢化社会に向けて、大幅な改定となります。
保険制度の見直しだけでなく、病院側の料金設定やシステムの見直しなども進めて欲しいものです。